指輪物語(ネタバレ大有り)
最初に謝らなければならない事がある
この指輪物語のDVD勿論特別版を借りる際正直名作とはいえポピュラーなもので
薄いものと侮っており、かのシャベルトワイライトサーガとどっちを見るか悩んだ事は
これは人生でかなり痛恨の愚かな行為で正直この思考自体がトールキンに対する
侮辱行為としか思えないと思い
ここで言わなくて良い事と思ったが書いて置こうと思う
「本当にごめんなさい、J・R・R・トールキン教授お許しください」
という事で感想文を書いていこうと思う
三つの作品だが、ここでは一まとめにしていこうと思う
一本一本書いてたらクソ長くなるからとかそんな理由じゃないぞ
あとチナミにネタバレ全開でいくのでそのつもりで
もう10年前の映画ですし…では行きますよ!!
全体を通して感じたのは原作が作られた時代が古いせいか結構
男社会が前面に出てて、なんていうか男臭かった
これは後に映画化された「ホビットの冒険」原作でちゃんと一作目だけど
こちらでも伺える男臭さだ
話を戻せば
この話一言であらわせば何かと考えればやはり
『物語』
この一言に尽きる
ビルボからフロドへそしてフロドからサムへ
最初は人々の口から語られていくのはビルボの冒険譚で
ドラゴンをやっつけたとかかつての冒険を彼自身の口やフロドの口から聞く事が多い
そして中盤になれば自分達のこの旅が唄にならないかなとわいわい仲間内喋る事があり
終盤ではサムがフロドのこの旅は物語になりそして自分の子供や孫達に聞かせるだろうと
いうとフロドはサムの冒険譚だってそうだといいサムはその言葉に浮かれる描写がある
そしてエンディングでは物語の終わりには主役は舞台から降り次の語り部に
物語を託すという形で幕を閉じている
12時間近くかけて見てこの物語には感動したしその結末には
正直心が締め付けらる思いだった
皆が皆身を粉にして自分の使命を全うし
戦い抜いて勝利という形で幕を閉じたとうのに
ホビットの村も変わらずそこにあり平穏も取り戻したというのに
フロドはその癒えぬ傷ゆえに守った村にいることも出来なくなり
勘違いがない様にもう少し付け加えると
別に周りがフロドの見る目が変わったのではなく
フロドの方が周りを見る目を変えてしまったのだ
最初の頃は里を愛していたが、指輪との戦いによって心が衰弱し
指輪を捨てるまで色んなものを忘れてしまい里の思いでも全て
遠いかなたへ行ってしまっていた
他の人間では簡単に指輪の魔力の虜になるか既になっているので
最後の最後までその誘惑がどれほどのものか解らなかったが
このフロドの衰弱と今までの思いを忘却の彼方に追いやるのを見ると
指輪の凄まじさがよく解る
それに加えるとガンダルフが死んだと思っていたため
その責任から逃れる事が出来ない、逃げるわけにもいかない
その心の重責もあったのだと思う
その為全てが終わった頃には身も心ボロボロだったんじゃないかと思えた
そして、肩に受けた例の傷名前は忘れたが放って置けば
亡霊の仲間入りしてしまう例のあの傷、旅の終わりから4年も経つのに疼きが治まらない
これってやはり少なからず指輪の力彼の心に巣食ってるってのもあるんじゃないかと
思ってしまう
未だにビルボも指輪を見せてくれと言っていたし、壊したからそれで全て断ち切った
という訳にはいかなかったのだろう
そして、フロドは物語最後のページをサムに託し物語の舞台から降りた
仲間と別れビルボと共に灰色の船に乗り新たな地に旅立つのだった
と思っていたのだがこの船寿命のあるものには乗船する事=死を意味するらしく
フロドこのまま人生にも幕を閉じたそうだ
ここでなんかやるせない気持ちになるわけですよ
アレだけ苦しんで事を成し遂げたのに
この終わり方!!この終わり方!!!
出来が悪いものならここで妄言垂れ流してこっちの方がいいでしょ!?デしょでしょ!!?
とかいえるが、この作品はそんなこと言える作品ではないのだ
時代の変わり目、特に筆者である J・R・R・トールキン自身が
この作品を執筆していたのがWW2の時代もあってか
やはりどこか暗い影を感じさせるもので、ハイファンタジーで
オリジナルの神話体系を基にしているとはいえ
あの時代を兵役を経て生き抜いて執筆したのだから
この暗さと何かやるせない感じ、変わってしまう事の空しさと喜び
それを感じずにはいられない作品だ
もしこれを、言っちゃ悪いが日本やそこらで今現在作られてる
ファンタジーとは名ばかりの低俗なもの元ネタになった小説の映画化作品程度に
捕らえてる人がいたら(そんなの私一人で十分だが)是非見て欲しい
正直原作者情報と執筆期間を頭に入れておくだけで
ただのファンタジーからもっと奥深いもの見ることも出来る良作ですから
ただのというとおかしいがファンタジーとしても一級品で
見ててとっても楽しかったし兎に角
先入観はただの毒だと思ったそんな作品です
とここまで褒めるには褒めたのでここから少し鑑賞中思ったこととか書いていこうと思う
正直総評は上でこっちは…その重箱をつつ様なものなので…その
「 J・R・R・トールキン教授お許しください!!」
・フロド
彼を見て思ったことが顔立ちが綺麗すぎてエルフじゃね?コイツと最初思っていたりしました
あとサムとフロドはゲイとか言われているがどう考えても完全にフロドの方が
ウェイト占めてるだろうなと思った、あの濡れた目整った顔立ち
どう考えても惑わしそうな感じ、伊良子清玄を思い出した
劇中指輪の所為でフロドはサムを疑い我々はそのサムの忠誠心と友情の所為で
二人の仲を疑ったわけですね恐らく疑うならいいだろうが、誤解ですって言われたら
そうだよねですむけど下手に確信を持ってどっちがどっちにブローバックするんだい?
とか妄想したらもうダメですよ絶対
・サム
この物語の主人公、この人がいなきゃサウロンの勝利で終わってた
村に帰ったら銅像作ってもらって、ハーレム宮殿造ってもらって移動は
サム専用神輿で移動しても誰文句言わせないぐらい超立役者
だけど彼はそんなもの望みませんぜ!!だって…サムだから!!
とふざけるのはここらで止めお話の最初では告白できずビールを飲んで誤魔化してたのに
最後にはビールを飲んで景気つけて意中のあの子に告白して言ってたのを見ると
一番成長が見れたキャラクターって感じ鑑賞中も
・指輪物語~サムはホンマ癒しキャラやで
・二つの塔~正直サムがいて本当よかったこいついなきゃフロドの旅終わってたぞ
・王の帰還~フロドォ!!フロドが!!サムゥー!!速く来てくれ!!思えが№1だ!!
と印象がグングン良くなっていき最後の最後にはウルク・ハイかオーク相手に
孤軍奮闘し見事フロドを助ける始末
フロドが段々お姫様になっていきサムがそれを助ける騎士状態になってた
フロド…がんばんなさいね
・ピピンとメリー
最初まではノリと勢いでついて来てその内退場するのかと思っていたが
途中から事の重大さと自覚しそして混迷渦巻く戦いに巻き込まれていく
正直最初トラブルメーカーの気があり好きになれなかったが
二つの塔からがらりと雰囲気が変わりとてもよいキャラになってた
ここら辺に現実のWW2の影響を感じずに入られない
ここで逃げ出したら皆死んじまうんだぞ感がいっぱい出てた
特に変な運命も義務も責任感もないので逆にその滅亡しかかってる現状を見て
義憤に駆られた一般市民感がありなんか気持ちよく見れた
プライベート・ライアンのエピソードを軽く思い出すくらいに
・灰色のガンダルフ
魔法使いという観念を覆したスーパーマッチョ爺さん
剣片手に切り込むし、ラスボスみたいなドラゴンとも魔法というより何か
剣で倒したっぽいし、あとで灰色から白のガンダルフになって
魔法使いとしての格が上がったぽい感じになったのにあんまり魔法は使わず
幻の名馬を乗り回し策を巡らせ、外交をしゴンドールの摂政がやる気をなくして
「皆ー逃げろ!!」と叫べば顔を殴って後確かハラパンもしたあと「皆のもの戦え!!」
と全軍を指揮し、また摂政が今度は息子が亡くなったと勘違いして半狂乱になって
一緒に焼死しようとすると、摂政の元に馬で駆けつけまた殴ってた
最後は形はどうアレ摂政はガンダルフが馬でダイレクトアタックかました所為で
体に火がつき建物から飛び降りていってしまった
そして死んだと思われた息子にそこいら辺だけ見られたものだから一体どうなるかと思った
そんな事は些細な事と水に流してくれたのか何もなかった
というかこの爺さんあんまり魔法使いしてない
あとはもう長くなるので特筆はしないが兎に角映像が凄く
水攻め篭城と古代戦闘が見れて面白かったし、特に敵側の
戦争の準備シーンは今現在の戦争、戦闘はバトルシーンだけ切り出せばいいんだろう?
的な事しか考えていない馬鹿どもに見習わらせたいくらいだ
兵站があって初めて戦争できんだよ!!見たいな
まぁあんまかけないけど
本当この映画はそっちの面から考えても本当傑作だった
今回はここらへんかな…それでは!!
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