食堂かたつむりを見たよーと言う話

と言うことで見たんですが、これがなかなか
俺はゲテモノ見たさで借りてきたというのに酷い話
そんなに悪くなかった。と言うことで今回はただのレビューではなく
この映画の酷評点を見ていきこういう見方も出来るのではないか?
と言うものを提示していきたい。

まず見てほしいのがロジック的に評価と酷評をしているこの二つ



これを見て解るがレビューのテンションが全然違うニャー!!
では無くどちらも小説、映画両方見てるのにこの差があるということ
と言うことでこの映画この手のものが嫌いな人向けの見方で
まずいっておきたいのが

「原作小説は読むな!」

この一言に限る、なぜかといえば確かに批評をするなら必要だろ?
と思うかもしれないが、これが危険で
なんとなくのニュアンスが皆無の小説では作者の思考が
読者の心にダイレクトアタックするわけで
とりわけ何も言わないでただそのその絵面だけ見せて後は考えろ
というスタンスの映画の評価にも大きく左右されるわけで
これを見て好きならもっと好きになり嫌いならもっと嫌いになるという
なので、この間は、とか考えたいなら見ないほうが心にいいと思う

では映画本編の話に移るが
まず最初これがいただけなかったというのが
倫子の生い立ちから現在に至るまでの話をミュ-ジカル調のアニメで
を混ぜた物でやるわけだが、ここで一つ
倫子は本編ほとんど喋らないというか喋れない設定なので
このミュージカルの流れ子供時代、上京、祖母と同棲、祖母と死別
調理修行時代、インド人との同棲、そして裏切りと言う流れなんだけど
祖母との死別はインド人の裏切りのあとに入れたほうが
ショックは大きかったと思うし話的のも成り立ったと思う

次に食堂かたつむり建設に向けてだけどこれあまり酷評側には
あまりかかれてなかったけど結構時間はたってて
その間過去とのフラッシュバック、山にある材料探しに夢中になる描写
などから失意からの回復と調理への意欲向上が伺える
なので結構急でもなく、何故出来たのかに関しても
納得いくいかないは別にしてもまぁいいんじゃない?
おかんの罪滅ぼしと考えてと思う

さて次の食堂かたつむりのメニューと運営方法に関してですが
メニューの奇跡は完全に一人歩きの形で別に倫子本人もそう思って
作ってるわけではなく、作ったら周りが勝手に
もてはやしてるだけと言うね、特に最初の客が原因です
ここで小説を読んでると、作者の作為が丸見えになってしまうみたいで
怒るわけだが、映画にもそれを伺える幸せになりましたという
アニメーションが入るわけだがあれはいらなかったと思う

ジュテームスープ画像

そして酷評側で言われてるジュテームスープ問題
酷評側の評価は「下痢便」
確かに見えなくは無いが野菜をペースト状になるまで煮込むという品
そう考えると悪くない

そして運営方法に関してなんですが「一日一組だけ」と言う話ですが
それを倫子から提示したことは一回も無く、もしかしたら
小説だと地の文で書いてるのかもしれないけど
映画では客からの口コミのみ

何でそうなったかといえば先に紹介したジュテームスープの回で
若い学生カップルが予約しに来たとき
経営音痴かなんか知らないけど一組の客に対し長時間店を貸切にさせ
その時間をゆっくり過ごさせてあげると言うもの
そして食べるのに苦労しないスープなんだしお互い気があれば
話もするし、成就と行くもんでしょう
ここら辺が一日一組予約制のルールつくりの基盤になったんじゃない?
と思ってしまう、んでこれも日にち描写と金銭描写が曖昧な為
なんともいえないが
あとジュテームスープの最初のカップルのあといっぱい客が来て
雑にカップル成立の絵が何回も出てきてましたが
あれは雑なので正直噂でそうなってるって演出でいいような気もする

虫問題は完全に嫌な友達が喋れない倫子に対し告白衝動が働き
言ってしまった感じ、あれで解決ではないが
好意的に考えれば倫子、村の洗礼を受けて悩む展開かな

エルメスの心の声問題に関して
小説では知らないけど映画では倫子が一番落ち込んでる時

・最初の失意の元実家に戻ってきた時と
・先に話した虫問題で店に客が来なくなった時

なんだよね、なので親に自分より可愛がられてる豚に対し
そのジェラシーから今自分がすべき事を豚に喋らせてると
取れなくも無い、酷評側の意見を聞いてると
もっとぺちゃくちゃ脳内会話してると思ったのに

こっからは酷評と言うか何と言うか私も?となった所
水鉄砲ベイビーに関しては本人談だけなら冗談で済みそうなのに
追い討ちかけてナレーションで説明とか
逆に倫子はいったい誰との子供だったんでしょうね
処女懐胎の理由が大事な人の為に処女を貫く為って
なんか意味がわかんない
むしろ自分のあずかり知らない所で子供作ってたら
意味無いんじゃない?これは倫子可哀想になった

エルメスを食べるは誰も反対しなかったみたい
…でも馬は生き残った馬も食べれるのにね
本当登場キャラしかも曲りなりにも台詞つきのキャラ
物語終盤で解体されて料理にされる展開ってやっぱ凄いや


最後に、おかんが死んでひと段落ついたシーンで
熊さんに(最初の客)にハムを渡すシーンがあるんだけど
多分エルメスのハムでいいんだろうけど
その、酷評側の最後「倫子ちゃんがお母さんを食べる」という
オチを薦めて終わってたんですが…それ聞いた後のこれ見ると
おかんの葬儀ってシーン丸々無いんですよね
死んだと思わせるシーンって
解体して殺したエルメスに
解体したエルメスを調理した倫子と
それを指示したおかんが
乗って笑ってるってシーンだけでその…
生き残ってるのは倫子さんだけでその…





そのハム…本当に…エルメスのハムですかね?

コメント

このブログの人気の投稿

日本映画って怖いよねっていう話

第十七話 戦争までに 後編